回転花火銀河(M101)に出現した超新星
これら二枚の写真は、系外銀河、M101の写真です。
この銀河は、りょうけん座(北斗七星の近く)にあり、我々の銀河から約2100万光年離れています。銀河面のほぼ垂直方向から見た(face-on)銀河で、その綺麗な渦巻きの形から、回転花火銀河とも呼ばれます。
日本のアマチュア天文家、山形県の板垣公一氏(「豆の板垣」の創設者)が、日本時間2023年5月20日2時27分に、この銀河の中に超新星を発見しました。天文仲間の西川光一先生からこの情報を頂き、5月25日に撮影したのが右の写真です。白線の間にある星は、2022年4月4日に撮影した左の写真には写っていません。超新星爆発して一生を終える星の姿です。
光の速さで2100万年かかる遠方でおきた爆発ですので、今年の5月20日ではなく、2100万年ほど前におきたものです。ちょっと混乱してしまいますが、ロマンがありますね。宇宙の壮大さの前では、我々の悩みなどちっぽけに感じてしまいます。
左:25cm反射(ミューロン250CRS)、右:11.5cm屈折(Blanca EDTⅡ)にて撮影。