オリオン座大星雲(M42)、今シーズン最初の写真です。
オリオン座も夜の比較的早い時刻に東の空に現れるようになり、また透明度も高くなり、徐々に冬の夜空になってきました。
オリオン座の三ツ星の下に縦にぼんやり見える星の並びがあります。M42はこの真ん中に位置し、4等星台なので、郊外の暗い場所なら肉眼でも確認出来ます。
10/24に撮影したM42です。写真の中央に星がまとまってある部分が分かるでしょうか?4つの星はトラペジウム(trapezium)と呼ばれています。トラペジウムは不等辺四辺形を意味する言葉ですが、これら4つの星の並びから、そのように呼ばれています。
この星々の周囲の星雲が特に明るく輝いているのが分かると思います。
これは、これらの若い星から強い紫外線が放出され、それによって周囲に沢山ある水素原子やチリが光っているためです。太陽も水素が核融合反応を起こして光っています。今後も同様の星が、周囲の高濃度の水素ガスの中から生まれることが予想されます。
尚、Mというのはフランスの天文学者、シャルル・メシエが彗星探索を行った際に、星雲が彗星と紛らわしいので、星雲のリストを作ったので、それに因んでMを冠した番号で呼ばれています。M1(おうし座のかに星雲)からM110(アンドロメダ銀河の隣)まであります。