乳癌検診
乳がん検診は現在、「マンモグラフィ単独での検診」が行われています。その意味合いや、注意点を記載しました。以下に、ダブる部分もありますが重要な部分をご説明します。
マンモグラフィによる乳がん検診は、北欧を中心に多くの臨床試験が行われ、特に50歳以上(閉経後)の女性に対するマンモグラフィ検診によって、乳癌死亡率が下がることが証明されたのです。
すなわち、マンモグラフィによる乳がん検診を受けていれば、乳がんで命を落とす率は下がる、という事になります。
しかし、受検者に届く、「異常なし」の通知は、「今あなたの乳房に癌はありません」といっている訳ではないことを、十分理解して下さい。何をやっても100%はないにしても、少しでも、「すぐ命を取られるような(あまり進行した)癌はない」という事を保証してほしい方は、身近な検査としては、超音波検査もいっしょに受けられることをお勧めします。
超音波検査は小さなしこりを見つけるのが得意な検査です。一方のマンモグラフィは、特に若い人の小さなしこりを見つけることは苦手なのです。
このあたりの理屈については、また改めてご紹介できれば、と思います。